新世代 超巨大MMO  黒い砂漠

新世代のMMO(Massively Multiplayer Online)なんてかなり使い古された用語だろう。

リネージュ2だのTERAだのイカロスだのMMOは常に進化しているが、一方で使い古されたシステムに飽きてきている人も多いと思う。というか似たようなゲームが乱立しすぎ。

その中で今月始まったばかりの新作MMO「黒い砂漠」はすごい。ものすごい。そこらのMMOだとすぐ飽きてしまう僕でも圧倒された。

何がすごいのか。アクションが爽快?スケールがでかい?自由度が高い?キャラクリエイトが自由?生活感がある?それはまたすでにいくらでもあるMMOだ。

黒い砂漠は、それら全部があると同時に従来の「見下ろしハクスラ ディアブロ系」ではなく、後ろ視点TPSのアクションゲームなのだ。僕はこれが一番すごいと思う。

他のMMOもだんだんとディアブロ系から後ろから視点のTPSアクションに近づいてはあるが、クリックしてはアクションボタンを連打するというディアブロゲームが根底にあるため、結局は「MOBをクリックするだけのゲーム」「お使いゲーム」となってしまう。

「黒い砂漠」は、ずばり、「オンラインのスカイリム」。

操作は「WASD」で移動、マウスで視点を動かし、左クリックで攻撃、右クリックで特殊攻撃、両方クリックで必殺、というバリバリのアクションなのだ。この操作はFPSが好きなPCゲーマーには嬉しいと思う。RPGのWarframeと言ってもいいだろう。

視点がスカイリムやWarframe視点というだけで、同じような広いフィールドでも他のイカロスオンラインやTERAとは別の世界に見える。

そして、村や街のNPCもまた進化している。他のNPCでは存在するだけだったキャラクターがそれぞれに生活したり色々なクエストを持っていたり色々な交流があったりするのだ。まさにスカイリムに近い。さすがにスカイリムのように家に帰って寝たり酒場に言って呑んだりはしないが、町と町の間を行き来はしているのだ。それまでのNPCは一点でじーっとしていて話しかけることもできなかたが、黒い砂漠は違う。冒険に出て街を出ても多くの

NPCが歩いて旅したり馬で貿易したりしているのだ。これはすごい。

この黒い砂漠は「アーキエイジ」がベースになっているようで、アーキエイジでできることはだいたいできる。採集、木こり、釣り、料理、錬金。草原でイノシシを狩ってその肉を焼いて食べるなんてことができるのだ。それもレベル15くらいで採集から釣りまでたいていのことができてしまう。序盤はひたすらお使いだったMMOとは違い、レベル15から毎日釣りをしたりできてしまう。この釣りがまた楽しい…。

黒い砂漠は間違いなく新世代MMOだ。MMO好きな人もそうでないゲーマーもぜったい始めたほうがいい。