初めて作ったシステムの思い出
某大手会社で当時どっかの人事システムを使っていたのがあまりに使いにくくて、入社2年目の僕に白羽の矢が立ち、毎日勉強して開発した人事システム。かれこれ20～30年前になるか。
- PHP
- Linux
- Oracle9i
- 完全ブラウザのウェブデータベース
- ちゃんとSSLのhttps通信
- 社内ネットワーク
当時、2000年。クラサバ全盛期なのでブラウザによるウェブデータベースなんてほとんどなかったので、ここまでの規模のシステムをだった1人の新人社員が作るなんて、今思えばすごいよね、我ながら。
毎日LinuxとOracle9iをインストール
まぁ、毎日毎日、LinuxにOracle9iをインストールしては試しての日々だった。データベース設計なんてどうやったんだろ？とにかくがむしゃらに勉強してOracleマスターゴールドをとったのは覚えてる。今では呼び名がシルバーになってしまったけど。
デザインはゲームデザインをパクった
今で言うが、デザインは.Hackというゲームとメタルギアソリッド2というゲームをパクった斬新なデザイン。一応Gif画像で、ベンゼン環がくるくる回るデザイン。ボタンは全部Macのような流体系のボタン。全部Photoshopの廉価版で作ったな。
評価
何しろ、人事異動の資料を作るのに、前任者が1ヶ月かかって計算して作ってた資料を、Oracleで計算してMicrosoft Accessで印刷して、なんと5分で作ったものだから、相当な効果だったと思う。課長なんて本当に計算が合ってるのかと信じてくれなかったな。
その後
社内全体の業務改善プロジェクトがあり、僕ももちろん選任されてコンサルト色々話して、僕も納得の元で社内システム全てを入れ替える事になった。ただ、その後に昇進テストがあった。
昇進テストに落ちる僕
昇進テストとは、会社の知識、業務の知識の筆記試験に加えて面接なんだけど、僕はあまりの僕の仕事と全然違う内容に憤慨してほぼ勉強せず、普通に落ちた。ここまで会社に尽くして、なんでこんなテスト受けないといけないのかと。
転職
もちろん、実績より社内試験を優先する会社にいつまでいても意味ないので転職した。僕の作ったシステムは誰にも扱えるものではなく(Oracleマスターを持っていた人は社内はおろか、下請けのシステム開発の会社にも1人もいなかった)惜しまれつつも円満退社しました。そりゃそうだ。ここまで会社に尽くしたのに試験に落とす制度だもの、僕の転職を止める事は誰もできなかった。人事部なのにね。
その後
何度か会社から「助けてくれ」と電話がきたものの、辞めたのに助ける事はできないと断りました。もちろん、引き継ぎをちゃんとしない僕も悪かったけど、引き継げる能力を持つ人間が誰もいなかった会社もどうかと。
